就労移行支援とは
一人ひとりの現在の状況に合わせて、一般企業や障がい枠の就労を目標とし、必要なスキルを身につけるための取り組みを行います。
人によって就職に対して難しいと感じるポイントは様々です。
- 仕事に問題はないけど、コミュニケーションが苦手。
- コミュニケーションは得意だけど、苦手な作業、特異な作業の差が大きい。
- パソコンの使い方がわからない。
- officeソフト(Word、Excel、PowerPoint)の使い方がわからない。
- 履歴書の書き方がわからない …など。
とまり木では、以下のような取り組みを行っています。
働くためには生活の基盤が大切
作業自体はできるのに、仕事が続かない…。
ご本人からの聞き取りや普段のようすも踏まえながら、以下の訓練を段階的に行っていきます。
日常生活
- 生活リズムを整える
- 健康に気を付け管理する
- 自分のストレスを把握する
- 身だしなみに気を付ける
- 金銭管理
- 自分の時間管理能力を把握する …など
ご自分でがんばれる事、がんばるのが難しいことを整理し、どのような工夫を行うとよいか、一人ひとりに合った対処法を見つけていきます。
必要に応じて他機関(病院・訪問看護・計画相談・ヘルパー)と協力しながら、働き続けるための基盤を整えていきます。
コミュニケーション
- 挨拶、返事
- 職場での会話、話題えらび
- 自分の状況を把握し、報告する
- 連絡(自分の状況を伝える)
- 相談(自分の気持ちを伝える) …など
コミュニケーションは、職場だけが必要とする技能ではありません。社会生活を送るうえで必要な基礎的技能であったり、人と人とが関わるうえでの最低限の礼儀であり、相手と自分が分かり合えるための言葉=手段です。
そのため、社会的生活をより充実したものにするために、日々の生活の中で場面に応じた対応を一人ひとりに合わせた方法で訓練します。
人数が揃えば、社会生活技能訓練(SST=ソーシャル・スキル・トレーニング)を実施することもあります。
作業能力
- 指示を聞き、理解したうえで指示通りに作業を進めることができる。
- 何に気を付けるべきなのかが分かり、確認し、注意しながら正確に仕事を進めることができる。
- 時間を意識し、出来る限り自分の力を発揮し仕事を行う。
一人ひとりの能力を具体的に評価します。
その中で、困難さを感じる項目に対してどんな配慮や工夫が必要かを提案し、実践しながら、いちばん負担なく出来る方法を選択していきます。